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【青春の一冊】青春とは手の届かない永遠のあこがれのことである

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

 

 自分の青春時代に読んだ本はたくさんあって、今の自分に多大なる影響を与えている本もたくさんあるのだけど、それがすべて「青春の一冊」かというとそれはちょっと違うと思う。

 青春18切符のように何歳になっても気持ちが青春ならば青春時代だと言うことはできるかもしれないけど、僕は青春は一瞬のきらめきの中にあって、もはや手の届かないものだと言いたい。その他の青春はすべて青春のリプレイであって、青春そのものではない。

 以上をふまえると、僕の青春の一冊は、荒木スミシ『グッバイ・チョコレート・ヘヴン』(幻冬舎、2001年)である。今でもこの本を面白く、楽しく、興奮しながら読むことはできるけど、それはどこか懐かしさの中にあって、当時の自分が受けたような衝撃が得られるわけではない。そういうわけで、現在の読後感は少し悲しい。

 

 最後に簡単に内容を紹介しておく。

 あらすじとしてはボーイミーツガールの逃走劇で、主人公の少しアンニュイな態度が作品の魅力になっていて、表紙の浅田弘幸さんのイラストのぴったりで素晴らしい。作者の荒木スミシは今ではインディーズ出版で色々やっている作家というイメージが強いかもしれないけど、そんな彼の青春時代の作品としても楽しめると思う。

 

 執筆者:六条くるる

エンタメ記録シリーズ(2016年1月~3月)

 六条くるるがどういった娯楽作品に触れてきたのかを記録するシリーズです。

 時系列順にしています。

 

■KING OF PRISM by PrettyrRhythm

 アニメ映画。通称・キンプリ。

 プリズムショーというアイススケートに色々なものを足した総合エンターテインメントショーを題材にした作品。プリズムショーはまさに百聞は一見に如かずというものなので、各自検索などして見てください。

 これを書いている時点で興行収入は3億円を突破し、主要都市のロングランだけでなく地方での上映なども好調だとか。この作品は最初期のシリーズからのファンで、期待していた以上の素晴らしい作品であることは間違いないのだけど、正直ここまで売れるとは思っていなかった。

 DVD/Blu-rayの発売も決定したので、購入して続編の制作へと望みを繋げたいところ。

 

■劇場版 selector destracted WIXOSS

 アニメ映画。

 TV版の再構成ものという最近ではよくある感じのやつなのだけど、作中で存在感を放ちながらも深くは掘り下げられることのなかったとあるキャラにフォーカスを当てて、描かれていなかった新作カットを多数追加した良いリミックス作品でした。

 作品そのものの雰囲気も暗く、今回フォーカスが当たったキャラも暗い過去を抱えているため、どうしようもなく暗くなりがちなのですが、その中でも無理のない範囲で救いのある終わり方になってくれたのはよかったです。

 ただ、全体としてはどうしても急ぎ足になっているので、テレビシリーズを見ていないと変わった感想になるかと。

 

■よしもとオフ・オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『Suger』

 舞台作品。友達が出ていたので見に行きました。

 テーマとしては珍しくないものを取り扱ってはいますが、物語の落とし所は少しだけ予想を裏切られるところがあって、そこは素直に楽しめました。

 狭い舞台の上で大人数がとにかく動き回る芝居なので、いくら顔の濃いアイツとはいえ霞むだろうなぁ、と思っていたらばっちり分かるくらいに顔が濃いというか、顔がうるさくて目立ってました。

 ということで、(まだ)売れていない芸人・北代祐太さんをよろしくお願いします。

 

■プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ

 アニメ映画。

 途中でルート分岐があり、上映内容が、毎週変わるという親切なような鬼畜なような作品。もう前売り券を何枚も買うのにも慣れてしまった……。

 監督・森脇真琴、脚本・ふでやすかずゆきという某ミルキーホームズコンビの劇場版なので、ところどころに容赦なく悪ふざけが詰め込まれているのだろうと予想して見に行っても、やはり耐え切れずに噴き出してしまうと同時に、演出・菱田正和のライブシーンの可愛らしさも相変わらずすごい。

 主題歌が映画のないように1ミリも関係ないSKE48の楽曲というのも、作品ファンであれば怒るべきことなのかもしれませんが、プリパラがタイアップ先として魅力的であると偉い人の目に写っているということが嬉しかったです。

 しかし、EDのランウェイにはまた出演できなかった……(自分の作ったキャラが登場するかも? みたいなキャンペーンがあったのです)。

 

■未明の方舟

 グループ展。

 生きづらい系の人たちの展示だったのだけど、嫌な感じがしなかった。こういうテーマの展示って作者の表現欲求みたいなものが全面に出ているせいで、悪い意味でイタいものになりがちなんだけど、きちんと作品まで昇華されている印象を受けた。

 作品を見る他者の存在をきちんと意識して、そのうえで自分の振る舞いを決めてアウトプットする作業は、創作に限らず、社会と接点を持って生きていくことにもつながることなので、そういう意味でも作品とテーマが結びついた良い展示でした。

 

 

 ほぼアニメ映画の鑑賞記録ですね……。

 美術展やライブの参加履歴も今後は追加していきますね。

 

 執筆者:六条くるる

(c)午前3時の六条会