路上観察、またはフィールドワーク

今週の一枚「路上観察」 超芸術トマソン「純粋U字フェンス」 超芸術トマソンとは、何の役に立つわけでもなく、ただそれ自身の超芸術的な目的のために存在している物体のことをいう。純粋階段などが有名。 執筆者:六条会

絵本の作者とは誰のことを指すのか

今週のお題特別編「素敵な絵本」というわけで、掲題のようなことをカジュアルに語ってみたい。 この問題は非常に根が深く、それは創作というものの概念が日々変化しているからこそ厄介なものである。 ロマン主義的作者観、まるで作者が神であるかのように作…

#ポピュラーミュージックと人 をまとめてみた

#ポピュラーミュージックと人 というくだらないpostをTwitterで繰り返しやっていて、あまりウケていなかったんですけど、とりあえず記録としてまとめておきます。 「硝子の少年時代の 破片が胸へと 突き刺さる」というKinki Kidsに病院行ったほうがいいよと…

漢字とかなのバランスについて ―短歌推敲記録―

嚥下したつめたい水の存在感その鋭利さに救われている これは「うたらば」vol.09(テーマ:水)に佳作として採用された歌なのだけれど、活字としてのバランスにかなり気を使った一首なのでその解説を書こうと思って、書く。しかし、どれほど配慮しても読者の…

パクリの問題点とは

2014年2月現在、世間ではゴーストライターが問題となっていますが、くわしくはその時期のニュースを調べてもらうとして、今回はそれに近いような遠いような、パクリの話をしたいと思います。 改めていうまでもなく、パクリは世間から非難されるものであるも…

音楽の歌詞ばかり褒めるな

とある音楽に心酔している人がいて、その理由を尋ねたときに「歌詞が素敵」みたいなことを言われると、もやもやとしたものを胸に感じてしまう。 もちろん、その人を感動させるくらいなのだからその歌詞は素晴らしいものなのだろう。けれども、普通に考えれば…

ジョークとグローバル化

日本人にはユーモアのセンスがないと言われて久しいが、時折この言葉の意味すら勘違いしている人もいる始末であり、そんなことだからユーモアのセンスがないなどと言われるのだろう。日本人は兎に角スペック主義で、何でも彼んでも能力が第一だと妄信してい…

煙草は体に悪いが酒も体に悪い

僕はお酒が飲めない。元々は体質だったのだけど、少し飲むだけですぐに吐いてしまうし、積極的に避けているうちに味や臭いも嫌いになってしまった。人によっては「飲んでいるうちに飲めるようになる!」という人がいるのだが、それは全くの間違いであって、…

音楽と宗教性

音楽と宗教の強い結びつきについては私が改めて書くまでもないことですが、この記事内での基本的な立場として、音楽は宗教儀式の中でその形式を発展させてきたということを最初に書きとめておく。 そんな前置きはさておき、宗教音楽というと読者のみなさんは…

「デザイン あ」のサントラに収録されてます

マイベストソング2013 一般的な音楽消費文化からは少し身を置くようになってしまったが、それでもまったく新譜を聞かないというわけではない。ただし、ここでメジャーな1曲を挙げるかというとそんなことはない。というわけで、マイベストソングはこれ。 曲の…

短歌を短歌たらしめるもの

先日、「短歌/非短歌の境界(http://rokujokai.hatenadiary.jp/entry/20131130/1385818893)」という記事を書いた。これはそれに関する補足のようなものなので、ざっくりとそちらに目を通してから読むことをおすすめする。 短歌を短歌だと規定するのは歌壇…

短歌/非短歌の境界

自分の考えた31音のそれが短歌なのかを疑問に感じたり、あるいは自分が短歌のつもりで発表したものが「こんなものは短歌ではない」と批判されたり、といった経験がある人もいるのではないだろうか。 短歌と非短歌の境界についてはこれまでも様々な議論がなさ…

情弱って言うほうが情弱

情弱、という言葉がある。 情報弱者の略語であり、有益な情報を知らないために損をしてしまっている人を揶揄するときなどに用いられるネットスラングである。 たしかに、この世の中には情報を知らない(=知識がない)ために大損をしてしまうことがある。株…

食品偽装問題について思うこと

2013年11月現在、世間では食品偽装問題が大きな話題を呼んでいる。詳しくは各人で調べてもらえばわかることなのでここには書かないが、大手百貨店や有名ホテルまでもが原材料などを偽っていたことは人々に大きな衝撃を与えたようだ。 一方で、その偽装技術を…

詩的飛躍私論

先日から詩的飛躍について考えているのだが、なかなか考えがまとまらないので、いままでのところをどうにかまとめるようにして書きとめておく。 … 詩的飛躍とは誰が言い出した言葉なのか知らないが、それなりに人口に膾炙しているのはググル様に聞けばすぐに…

紫の上×明石の君という古典百合最強カプについて

*ここから先は筆者による源氏物語への独自の解釈によって書かれています。嘘は書いていないつもりですが、曲解している可能性があるので、ちゃんとした源氏物語を知りたい人はちゃんとした文献を読んで勉強してください。

【書評】木下龍也『つむじ風、ここにあります』は不完全である

秋の夜長は読書とブログ というわけで、木下龍也『つむじ風、ここにあります』という歌集が不完全である、という書評を書きたいと思う。 あらかじめ断っておくと、僕はこの書評において彼の歌集がよくない、と言いたいわけではない。世間での評判の如く評価…

ネガティブ・バランス・コントロール

世の常として、ネガティブなことはだいたい悪者扱いされてしまう。ネガティブは必ずしも悪いことはではないが、後ろ向きなものが社会の主流になってしまうと色々なことがうまく立ち回らなくなるので、ポジティブなほうがいいですよ、とキャンペーンするつい…

自歌自注は悪なのか(追記あり)

自歌自注については賛否があり、それぞれに違った意見を持っているだろうから、僕の意見もそうした一つのものとして読んでいただきたい。同意するのも反論するのも無視するのも読者の自由である。 結論からいうと、僕は自歌自注には消極的に賛成である。具体…

空の写真について ―崇高さと美しさ―

私はよく空を写真を撮るのだけれど、そのときは何も綺麗な写真を撮ろうとしているわけではない。 もちろん、綺麗な写真が撮れるに越したことはない。しかし、それは写真を撮る真の目的ではない。私がカメラを構えるのは空の美しさを誰かに伝えたいから、では…

歌集の委託販売のお知らせ

グランフロント大阪南館6階にある紀伊國屋書店さまにて、本日9月21日より短歌フェアが開催中です。今回のフェアでは商業出版されている歌集だけではなく、自費出版のものなども販売するという珍しい試みがなされています。 このフェアにて六条くるる処女歌集…

ネーミングセンス イズ デッド

かつて店の名前がどう考えても悪い、みたいな話を書いた。詳しくはこちら( http://rokujokai.hatenadiary.jp/entry/2013/06/09/110642 )を参照。 どうしてそういう名前にしてしまったのだろう、と思わず訝ってしまうものもあれば、一見するとなかなか良い…

船頭は多いほうがいいのだろうか

「船頭多くして船山に登る」 この言葉は指図をする人が多すぎると、見当違いの方向に進んでしまうという意味であり、おおむね悪い意味で用いられる。 しかし、このように考えたことがある人は小生だけではあるまい。船が山に登れるとかすげえ! と。 物事が…

恋愛イデオロギー

この世には恋愛を主題にした作品が溢れている。その理由は単純明快で、作品を作っている人間の多くが恋愛馬鹿であるというだけだ。もちろん、恋愛 馬鹿でない作り手もいるわけだが、そういう人間すらも恋愛の話ばかりを作る。恋愛馬鹿が自分の思いを広めよう…

絵のある生活が売っていた話

絵のある生活をはじめてみませんか? とあるショッピングモールでこんなキャッチコピーを見つけたとき、私の心の中にはどうにもすっきりしないものが溢れてきて、当時はどうしようもなかったものだが、それをようやく言葉にできそうな気がするので、断片的に…

六条歌会に参加してきました(ステマ)

みなさまごきげんよう。 筆名が西尾維新のキャラみたいなことでお馴染みの六条愛理(ろくじょう・あいのことわり)です。 本日は六条くるるの主宰する結社、六条会の歌会に参加してきた様子をレポートしようと思います。 他の結社の歌会にお邪魔したことはな…

この小説はおそろしいですか?

六条綾 湯川浩史 二宮小夜加 佐藤裕範 木内蓮 瀬野内千春 山村宗二 落合みさこ A・K(DTP実務) 松島智 鈴木善明 大川貴裕 坂西裕彰 Y・A(DTPディレクター) K・Y(校閲会社社長) K・Y(校閲担当) H・O(校閲会社営業) K・M(校閲会社営業) O・K(印刷…

心頭を滅却しても火は熱い

心頭を滅却すれば火もまた涼し 小学生並みの感想で申し訳ないが、非常にかっこいい言葉である。 苦しいことも心の持ちようで乗り越えられるといった意味で使われることが多いのだろうか。この人間の意志力を象徴する言葉は、自分の力で人生の苦境を乗り越え…

「早起きは三文の得」にしかならない

「早起きは三文の得」という言葉があるが、この言葉が生まれたころとは貨幣価値が変わっていることを考慮すると、たった三文の得にしかならない早起きを無理してまでする必要があるのだろうか、と考えてしまう。リスクとリターンが釣り合っていない、と思っ…

【最終回】六条くるるの浅墓短歌講座

今回で最終回を迎えることになりました六条くるるの浅墓短歌講座。 有終の美ならぬ憂愁の醜をさらして終わるため、僕の浅い知識をつらつらと書いていこうと思います。 短歌には57577という定型があり、こういった部分を指して「リズム」とか「韻律」として語…

(c)午前3時の六条会