人を信じられない

 人を信じられなくなる瞬間は不意に訪れる。
 マジックカットという仕様の商品があって、袋などに切れ目がないにも関わらずどころからも切れるというものである。非常に便利なものでたくさんの商品に採用され、ご丁寧に「こちら側のどちらからでも切れます」と注記されてある。それを信じて切ろうとすると、どこからも切れない。
 もう誰も信じられない。

非接触系の水洗システムがある。「手をかざすと流れます」と書かれてあるが、色んな角度を試してみても全然流れない。
 もう誰も信じられない。

 こういったことが何度も続いたとき、期待していないときに限って何でもかんでもうまくいったりする。
 自分も含めてもう誰も信じられないので、そういった自分の考えも信じられないので、また誰かを信じてしまう。
 そういう風にして生きていくしかないんだ!
(自動ドアがなかなか開いてくれずにやきもきしながら投稿)

 

 執筆者:六条くるる

(c)午前3時の六条会